ALL SYSTEMS GO -- Vinnie Vincent Invasion (1988年)

1.Ashes to Ashes
2.Dirty Rhythm
3.Love Kills
4.Naughty Naughty
5.Burn
6.Star Spangled Banner
7.Let Freedom Rock
8.That Time of Year
9.Heavey Pettin
10.Ecstacy
11.Deeper and Deeper
12.Breakout
元KISSのギタリストVinnie VincentがKISS脱退(解雇)後に結成した自身のバンドVinnie Vincent Invasionのセカンドアルバム。
彼が加入以前のKISSは典型的(?)なシンプルで誰にもわかりやすいロックだったのですが、彼が入ったことで大きくHMサイドへとシフトしていきます。
そんな彼のバンドだけに、ここで聞かれるサウンドもオーソドックスなHR/HMといえるでしょう。というか正直言うとあんまり印象に残る曲がない・・・。
ひとつの理由は、ヴォーカルのMark Slaughterの声が好きじゃないんですね。ああいった、ハイトーンボイスはちょっと苦手なんです。VinnieのギターテクもKISS時代から定評があるものですけどね。
じゃ、なんでこのアルバムを紹介するかというと、一曲出色の出来の曲があるわけで。8.「That Time of Year」です。この時期のHR/HMバンドのアルバムには、たいていヒット狙いのバラードが入っていたものですが、この曲もバラードです。ただ、甘っちょろいだけのバラードではなく、パワーバラードとでも言えばいいでしょうか。本来は苦手なはずのMark Slaughterの声ですが、こういった曲調にはよくマッチします。
下にYou Tubeのリンクを貼っておきます。便利な時代になりましたね。管理人はいまだにVHSテープで所有していますが。
That Time of Yearこの一曲のためにアルバムを買う価値あり、と僕は思っています。し、実際買っちゃいました。
ところで、Invasionとしての活動は5年で終了してしまいます。KISS時代はその性格の悪さから解雇をされ、再びKISSに呼ばれたときも、やはりその性格の悪さが変わっていなくあきれられたという逸話の持ち主のVinnie Vincent。今ごろはどこでどんな活動をしてるんでしょうね。
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THE WILDHEARTS -- The Wildhearts (2007年)

1.Rooting For The Bad Guy
2.The Sweetest Song
3.The Revolution Will Be Televised
4.The New Flesh
5.Slaughtered Authors
6.The Hard Way
7.Inner City Overtures
8.Bi-Polar Baby
9.She is All That
10.Destroy All Monster
11.So The Spencers Can Poke Out
12.Oh Bonita
気がついたら4月は結局更新無しで、5月ももうすぐ終わろうとしている管理人、パグジーです。こんにちは。学校の先生は新年度が始まる4月、5月は目が回るくらい忙しいのです。
そんなわけで、久しぶりの更新はいつのまにか再結成されてアルバムーリリースしている英国の愛すべき不良ロック小僧たち、「ワイルドハーツ」の新作です。このブログで扱うアルバムの中ではとても新しいものです。
実はワイルドハーツは何度か紹介しようと思ったのですが、実はすごく紹介しにくい。コアなファンが多く、それぞれに一家言持っている人が多いので、何か書こうものならたいへんなことになりそうだからです。
それで、この新作ですが、前作の「Wildhearts Must Be Destroyed」で聴かれた強烈なリフの連続はなく、どちらかというとやさしいイメージになっています。しかしそこはそれ、「Endkess Nameless」以降のノイジーなサウンドは健在。印象としてはノイジーなサウンドと前期のパンキッシュなサウンドの融合という感じかな。
個人的には初期のサウンドに近いものを感じる4. The New Freshがお気に入りです。流れるように続く歌詞にあいかわらずのメロディー。8.Bi-Polar Babyのサビの部分のキャッチーさも特筆もの。ほんとジンジャーは天才!
ジンジャーは多作な人で彼のプロジェクトも追いきれないくらい多いのですが、しかし根底にあるのはやはり彼が作り出すサウンドの大きな魅力である「卓越したメロディーセンス」で、それがある限りジンジャーであるし、ワイルドハーツである、という点で安心して聴ける作品。
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IV -- Winger (2006年)

1. Right Up Ahead
2. Blue Suede Shoes
3.
Four Leaf Clover 4. M16
5.
Your Great Escape 6. Disappear
7.
On A Day Like Today 8.
Livin' Just To Die 9.
Short Flight To Mexico 10. Generica
11. Can't Take It Back
LAメタル全盛のころにデビューアルバム、セカンドアルバムがプラチナムを獲得するという華々しいデビューを飾ったものの、時代の流れに流され結局は消滅してしまったバンド
Winger。その
Wingerが再結成され新作を発表しました。それを聴く機会を得たのでレビューを。
系統的には「
Pull」やキップのソロの路線を継承しているといえそうで、結論から言うと、「
Pull」同様、一聴しただけではわかりにくいアルバムということ。全体を通してヘビーなイメージで貫かれています。しかし聴き込んでいくとヘビーなサウンド、ダークな歌詞の中に隠された良質のメロディーに気付くはず。聞き込むべし。
気になることといえば、最初の2曲であきらめる人が出るかもしれないな、ということ。この2曲も悪くはないのですが、リーディングトラックとしてはちょっと異質かもしれません。例えば3.を1曲目に、5.を2曲目にとするなど、曲順を入れ替えるともっと違った印象を受けるアルバムかもしれません。3.以降の緊張感あふれる曲はよい曲ぞろいです。
ギターのレブ・ビーチは、これまでいろいろなバンドを渡り歩いたけれど、Wingerの中でこそ実力を発揮できる気がします。
LAメタル時のWingerをイメージしてはいけないなと。これは21世紀にアップデートされたWinger。そういった意識で、先入観を捨ててぜひ聴いてほしいアルバム。
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5150 --
Van Halen (1986年/20P2-2619)

1.Good Enough
2.Why Can't This Be Love?
3.Get Up
4.Dreams
5.Summer Nights
6.Best of Both Worlds
7.Love Walks In
8.5150
9.Inside
こんなニュースを目にしました。アメリカのロック界の長大物バンド「
Van Halen」もデビューしてから25年以上も経ちました。
実は僕自身はDave Lee Roth時代の
Van Halenに対して(今でこそ大丈夫になりましたが)非常に抵抗を持っていました。そして、
Sammy Hagarは
Van Halen加入前から大ファンで、「幻の日本公演」も期待していました。
というわけで、
Sammy Hagarが
Van Halenに加入するというニュースを聞いたときには非常に不安を抱いたものですが...。
その(あえて言いますが)
Van "
Hagar"のデビューアルバムがこの「5150」。出来はロック史に残る超傑作!!
最初から最後までまったく捨て曲なし。多少キーボードが多すぎるという意見も聞かれますが、そんなことは些細なこと。最近の
エディーのプレーは玄人好みの渋めのものが多いのですが、このころは
エディー節全開です。
1曲目、Good Enoughの「Hello Baby」のシャウトから始まり、スピード感あふれるGet Up。そして名曲「Dreams」。どこまでも伸びるサミーの高音に、
エディーの2回目のソロのフレーズも抜群。
エディーのリフが特徴的なSummer Night、Best Of Both World、など聴きどころ満載のアルバムです。
しかしこのアルバムも既に20年以上も前の作品なんですね。
現在、
Van Halenは再加入した
Sammyも再脱退したようで、またDave Lee Rothが再々加入するとか。ベースも「Mr. Jack Daniel」マイケル・アンソニーを解雇して、
エディーの息子ウルフギャングが加入したとか。どうも迷走気味ですが、願わくば
Sammyを含むメンバーでのフルアルバムを聞いてみたいものです。
テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽
相変わらず学園祭モードの管理人です。
前回は「バンド結成のいきさつ」から映画とCDを紹介しましたが、今日はその学園祭バンドが演奏する曲の紹介を。
THAT THING YOU DO -- The
Wonders etc.

1. Lovin'
You Lots and Lots
2.
That Thing You Do! 3.
Little Wild One4.
Dance With Me Tonight5.
All My Only Dreams6.
I Need You (That Thing You Do) 7. She Knows It
8.
Mr. Downtown 9. Hold My Hand, Hold My Heart
10. Voyage Around the Moon
11. My World Is Over
12. Drive Faster
13. Shrimp Shack
14. Time to Blow
15.
That Thing You Do! [Live at the Hollywood Television Showcase]
全然HR/HMではありませんが...。生徒たちはB'zとかミスチルとかしたいようなのですが、なにせそんなのをするほどの技量もないし、なによりも担任がさせない(笑)。
60年代の曲ならシンプルな曲が多いという理由で、担任が敬愛してやまないBeatlesの曲を何曲も紹介したのですが、どうも古くきこえるようで。
そんなところにあたったのが、この「
That Thing You Do」。これも映画「
That Thing You Do (邦題
すべてをあなたに)」の挿入歌です。
が、これがいいんだ!全ての挿入歌はこの映画のために書き下ろされたもので、しかも何千曲の中から選ばれた曲だそうで、どれもキャッチーな曲ばかりで思わず口ずさむ曲ばかりです。

映画の内容は、アマチュアバンドのThe
Wondersにドラマーの「ガイ」が加入し、一躍スターダムにのし上るのですが、その後崩壊に向かっていく、というものです。
一度ごらんを。
ちなみに学園祭バンドが演奏する曲は「
That Thing You Do」と「Little Wild One」です。
テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽
EARTHSHAKER(アースシェイカー)--
Y&T (1981年)

1.
Hungry For Rock2. Dirty Girl
3. Shake It Loose
4. Squeeze
5.
Rescue Me 6. Young & Tough
7.
Hurricane 8. Let Me Go
9. Knock You Out
10.
I Believe In You Y&Tのサードアルバム。これ以前はイエスタデー・アンド・トゥデイと名乗っていましたが
Y&T名義に変わっての初めてのアルバムです。それ以前のアルバムに関してはレビューを書くほど聞き込んでいないので、今回はパスです。
それで、このEarthshakerアルバムですが、まさしく正統派のロック色全開です。オープニングのHungry For Loveは変則的なリズムが絡まる曲なんですが、ドライブ感あふれる仕上がりです。そして名曲の5,Rescue Me、7.Hurricaneをはさんで、最後の胸を締め付けられるような10.I Believe In Youまで、クオリティーの高い曲がずらりとならんでいます。
日本のバンド「アースシェイカー」がこのアルバム名から取られたのは有名な話ですね。
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DOWN FOR THE COUNT --
Y&T (1985年)

1. In The Name Of Rock
2.
All American Boy 3.
Anytime At All 4. Anything For Money
5.
Face Like An Angel 6.
Summertime Girls 7. Looks Like Trouble
8. Your Mama Don't Dance
9. Don't Tell Me What To Wear
10.
Hands Of Timeさて、
Y&Tの登場です。私が敬愛してやまないバンドはいくつもあるのですが、
Y&Tもその一つです。
Y&Tは
サンフランシスコをベースとするベテランバンドで、歴史はかなり長いですが、ヒットがあるかないかという点ではメジャーなバンドではありません。しかし、デビューから頑なに「ハードロック」を演奏し続ける姿勢、そしてそのクオリティーはもっと認められるべきだと思うバンドです。
中心メンバーはリードギターでリードボーカルの「
デイブ・
メニケッティ」とベースの「フィル・モア」ですが、とにかく
デイブが
Y&Tといっても過言ではないでしょう。
デイブは一時、メンバーを探していた「ホワイトスネイク」の「デビッド・カヴァデール」にホワイトスネイクに加入するよう誘われたらしいですが、結局彼は自分のキャリアを優先したいために断りをいれます。その後、ホワイトスネークは大ブレークして世界的なバンドになっていきますが、もしあの時断らずにメンバーになっていたら
デイブのミュージシャンとしてのキャリアはどうなっていたか。その後に加入した「ヴィヴィアン・キャンベル」や「スティーブ・ヴァイ」よりも断然ホワイトスネークのサウンドに似つかわしいミュージシャンだと思いますが、歌えてギターも弾けるデーブがホワイトスネイクでいつまで続くか?という気もします。
話がそれましたが、サウンドはいかにも、という様式美。
Y&Tは僕にとってはとても大切にしたいバンドなのですが、微妙に複雑な気持ちも持っています。前置きが長くなりましたが、本日のレビュー「Down For The Count」です。
Y&Tを少しでも知っていらっしゃる方なら、「なんでこのアルバムを」と思われることかと思います。そうなんです。このアルバムは「コアなファン」が多い
Y&Tのファンの中でも評判が悪いアルバムなのです。
理由はただ一つ、「ポップすぎる」。
Y&Tは前述したように「様式美」と「泣き」のメロディーで多くの日本のファンを獲得してきました。ところが、本国アメリカではなかなか「
サンフランシスコのローカルバンド」のポジションを脱することができません。そんな中、80年代半ばのMTV旋風が吹き荒れます。前作の「In Rock We Trust」からその傾向はあったのですが、この「Down For The Count」では大きくその流れに乗ろうとしてしまいます(それがレーベルの意思で、自分たちの意思には反するとはいえ)。
特に「All American Boy」のビデオクリップでメンバーの演技は古くからの
Y&Tファンの不評をかうことになってしまいます。
でもですね、でも、純粋にポップロックアルバムとして聴けば、ひじょうに出来がいいアルバムなんですよ。たしかに、他のアルバムの曲と並べると違和感はあるのですが、確かに
Y&Tらしくはないですが。
Y&Tのアルバムではなく、「単にアルバム」として聴けば、上質なポップロックアルバムです。
実は、僕が初めて耳にした
Y&Tのアルバムがこの「DOWN FOR THE COUNT」で、そこからすっかりお気に入りになったのですが、逆に僕などは様式美バリバリの他のアルバムのほうが当初は違和感があったくらい。
そんな中でも1.や10.は古くからのファンも納得させられるクオリティーだと思うし、名曲「Summer Time Girls」を含むこのアルバムはもっと評価されてもいいと思うし、それだけに不幸なアルバムだと感じてしまいます。
テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽
RESTLESS HEART -- Whitesnake (1997年/TOCP-50090)

1. Don't fade away
2. All in the name of love
3. Restless heart
4. Too many tears
5. Crying
6. Stay with me
7. Can't go on
8. You're so fine
9. Your precious love
10.Take me back again
11.Woman trouble blues
12.Anything you want
13.Can't stop now
14.OI
1988年の「Slip Of The Tougue」で燃え尽きてしまったかのような
ホワイトスネイク。実際、
カヴァデールはその後のインタビューで休息が必要だったと述べているように、巨大なロックビジネスに飲み込まれ、疲弊しつくしてしまったようです、
そんな
ホワイトスネイクが1994年のベストをはさんで1998年に発表したアルバムです。
巨大になりすぎてしまったバンドに疲れた、という言葉どおりに、このアルバムで聞かれるのは原点に返ったような、ボーカルを中心としたブルーズです。
アルバムのリーディングトラックは最初の印象を決めるために大変重要なものですが、このアルバムでは静かな1.Don't Fade Awayで始まるように、全体が非常にリラックスした雰囲気を与えます。(このリーディングトラックは
カヴァデールもやはり迷いが合ったようで、後のB誌のインタビューでも当時の編集長に違う意見を聞いていました。)
このアルバムを聞くと、
カヴァデールはこういう音楽をずっとしたかったんだろうなぁ、としみじみ思います。
このアルバムは同時に、
カヴァデール曰く、「
ヴァンデンバーグへの恩返し」でもあるそうです。アメリカで大成功を収めてからずっと友に活動してきたエイドリアン・
ヴァンデンバーグは結局
ホワイトスネイクとしてのアルバムを録音することがありませんでした。そのため、
ホワイトスネイク名義でエイドリアンと作りたかった、と
カヴァデールは考えたようです。実際、アルバム自体は
カヴァデールのソロといったほうが適切な内容だとは思うのですが。ただ、エイドリアンはこういう音楽をしたかったんでしょうかね。後のManic Edenを聞くと、どうも違うような気もするんですが。
地味ですが、味のあるアルバムです。
テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽
GREATEST HITS -- Whitesnake (1994年/SRCS7440)

1. Still of the Night
2. Here I Go Again
3. Is This Love
4. Love Ain't No Stranger
5. Looking for Love
6. Now You're Gone
7. Slide It In
8. Slow An' Easy
9. Judgement Day
10.You're Gonna Break My Heart Again
11.Deeper the Love
12.Crying in the Rain
13.Fool for Your Loving
14.Sweet Lady Luck
"Slide It In" アルバム以降の3作から選曲のベストアルバム。アリーナバンドへとなっていった
ホワイトスネイクを知るには絶好のアルバムです。("Bad Boys"が収録されていないのが、個人的には不満ですが。まあ、完璧なベスト盤なんてありえないでしょうけど。)
現在は廃盤になっている"1987バージョン"にのみ収録されていた曲も入っているので、1987バージョンを買いそびれた人はこれを買うとよいでしょう。
14.は日本ではこのアルバムのみに収録されています。
テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽
SLIP OF THE TONGUE -- Whitesnake (1989年/CSCS5001)

1.
Slip Of The Tongue2. Cheap An' Nasty
3.
Fool For Your Loving 4.
Now You're Gone 5. Kittens Got Claws
6. Wings Of The Storm
7.
The Deeper The Love 8. Judgment Day
9. Slow Poke Music
10.
Sailing Ships前作の大ヒットの余韻が残るうちに次作に取り掛かりたかった
ホワイトスネイクですが、まず第1のアクシデントが降りかかります。ツインギターの一人ヴィヴィアン・キャンベルの脱退です。(脱退の理由は忘れてしまいましたが。)
それでも音楽的にはヴィヴィアンよりもエイドリアン・
ヴァンデンバーグのほうが貢献度が高く(実際にこの「Slip of the Tongue」はすべて
カヴァデールと
ヴァンデンバーグの共作になっている。)ヴィヴィアンはそれほどバンドに貢献していないというのがその当時の一般的な評価だったのでそれほど影響はないだろうと思われていましたが、そこに第2のアクシデントが襲い掛かります。
そのエイドリアンが原因不明の腕の病気にかかり、演奏ができなくなってしまいました。回復をしばらくは待つわけですが、それでもそのままにしておくこともできず、代役を立ててレコーディングをすることに。
これが「世紀のミスマッチ」とまでいわれたスティーブ・ヴァイの加入です。いかに天才のスティーブとは言えども、「ブルーズ」は苦手と公言しているのに加え、これまで彼が手がけてきたサウンドは明らかにブルーズとは正反対のもの。
結局、トップバンドとしての確固たる地位を築くことができないタイミングでアルバムはリリースされ、セールスも...。
というのが一般的なこのアルバムの説明になるのでしょうか。確かにタイミングのまずさはあったと思いますが、スティーブの加入に関してはそれほどミスマッチだったとは個人的には思えないのです。
前作の大ヒットで地味なブルーズバンドからアリーナバンドへと変わりたいバンドの方向性として、このアルバムのサウンドはある意味必然であったような気がします。歴史に「もし」は意味がありませんが、仮にエイドリアンがケガをせずレコーディングに参加したとしても方向性としては似たようなものになったと思うのです、時代の流れとして。
実際僕が聞いた感じでは本当にスティーブらしいギターソロというのは1. Slip Of The Tongueだけではないかと思うし、アルバム発表時の「いつもエイドリアンが弾くであろうフレーズを考えながら録音した」という発言もうそではないような気がします。
このアルバムの難点を挙げるのであれば、スティーブでも楽曲でもなく、
カヴァデールの唱法ではないかと思います。
カヴァデールのすばらしいブルージーな歌ではなく、高音を多用したシャウトが多すぎて、非常に耳につきます。
いずれにしても改めて聞きなおしてみるとよい歌が多く、不幸なアルバムだったという思いが強くなります。
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